(株)インターネットイニシアティブは5日、既存のIPネットワーク(レイヤー3)上で、レイヤー2ネットワークを構成し、管理する基礎技術“IP*VLAN”を開発したと発表した。
同技術は、既存のIPネットワークに、IP層(レイヤー3)で動作するリモートブリッジ技術(VTunやL2TPv3など)を利用して仮想的なレイヤー2ネットワークを設定する“IPリモートブリッジ”と、仮想的なレイヤー2ネットワークに対するクライアントのアクセス制御とクライアントからのサービス利用制御を行なう“アクセスコントロール機能”を提供するもの。これにより、従来VPN(Virtual Private Network)を利用していた拠点のネットワークや、インターネットを利用したモバイル環境に対して、VLAN(Virtual LAN:仮想LAN)による手法を適用できるようになるという。
仮想ネットワークへのアクセスとその制御 | 仮想ネットワーク上のクライアントからのアクセス制御 | |
“IP*VLAN”利用イメージ |
同社では、複数の場所に設置された無線LAN基地局の一括管理や、建築現場など小規模拠点で利用者を限定したい場合の管理、工場出荷時の設定がプライベートアドレスになるようなアプライアンス(専用機)のリモートメンテナンスなどに利用できるとしており、今後、IP*VLANの製品化からサービス化に向け、アライアンスパートナーを募集するとしている。