NonPCインターネットコンソーシアム(NPCIC)は30日、IPv6対応のNonPC機器(ネット家電端末)を利用した実証実験“ネット家電接続実証実験”を同日より実施すると発表した。これは、IPv6対応ネット家電とサービスに必要な基本仕様を策定するために行なうもので、技術開発と技術的課題の抽出を行なう。期間は2004年3月31日まで。
実証実験の内容は、
- モニタリング実験
- 映像配信実験
- ビデオチャット実験
- IPv6接続ポータル
- プロファイルによる機器/利用者認証
ネットワークカメラからの映像を遠隔地のパソコン/PDAからモニタリングする
実験用の動画コンテンツや個人が撮影した映像をSTB(パソコン)/PDAにストリーミング/ダウンロード配信し、閲覧する
STB(パソコン)に接続したデジタルカメラ/USBカメラ/PDAを利用したP2P通信によるダイレクトコミュニケーションを行なう
各IPv6実験機器に接続するための認証、名前解決、ゲートウェイ機能、DNS登録機能を提供するシステムを構築する
機器ID(IPv6実験機器に割り当て)/利用者IDから属性情報のデータベースを作成し、プロファイル情報から各機器にアクセスできる機器/利用者を高度に識別/アクセス制御する
の6項目。実験には、最大640×480ドットのMotion JPEG対応ネットワークカメラ(パナソニック コミュニケーションズ製のIPv6特別対応版/非売品)、PDA(シャープ製Zaurus『SL-C750』のIPv6特別対応版/非売品)、デジタルカメラ(三洋電機製『DSC-J2』/約320万画素)、SIPサーバー/クライアントソフト(ソフトフロント製/非売品)を利用する。
実験に参加する企業(50音順)は、(株)アッカ・ネットワークス、イー・アクセス(株)、(株)インテックネットコア、NTTコミュニケーションズ(株)、NTTソフトウェア(株)、(株)NTTデータ三洋システム、(株)NTTPCコミュニケーションズ、KDDI(株)、三洋電機(株)、シャープ(株)、東芝情報システム(株)、(株)ドリーム・トレイン・インターネット、日本テレコム(株)、日本電気(株)、パイオニア(株)、(株)日立製作所、ビップシステムズ(株)、松下電器産業(株)。協力企業は、三洋電機(株)、シャープ(株)、(株)ソフトフロント、パナソニック コミュニケーションズ(株)。