ガートナー ジャパン(株)は16日、同社のデータクエスト部門の調査結果として、2003年第3四半期(7月~9月期)の世界パソコン市場(IA-32サーバーを含む)の暫定調査結果を発表した。それによると、出荷台数は4255万台で、前年同期比14.1%増となった。同社では、2003年第2四半期に回復の兆しを示していたが、第3四半期ではその回復の基調が加速傾向にあるとしている。
傾向として、価格の低下、機能の向上、ワイヤレスの認知度向上などから、個人の関心もノートパソコンに集中していることが、増加の牽引役となっているという。しかし、液晶パネルの低価格化による液晶ディスプレー/テレビの需要の増加と、モバイル向けHDDの供給に逼迫感があるため、今後ノートパソコンの価格が上昇する可能性があり、需要にマイナス影響を与える危険性が考えられるとしている。
第3四半期のベンダー別出荷台数(暫定値)は、1位の米デルコンピュータ社が650万7000台(シェア15.3%)、2位の米ヒューレット・パッカード社が644万5100台(15.1%)、3位の米IBM社が226万7300台(5.2%)、以下、富士通(株)/富士通シーメンスが155万8700台(3.7%)、(株)東芝が132万2700台(3.1%)などとなっている。