付属のリモコン。TVのチャンネルと録画/再生/停止/早送り/早戻しなどの操作用ボタンが用意されている。色は本体に合わせて白で、○×△□のプレイステーションではおなじみのボタンも用意され、多くのメニューはこの4つとカーソルキーだけで操作できる。 |
編集時の画面。GOP単位でサムネールが並び、カーソルキーで左右に移動して始点/終了点を設定する。 |
PSXの前にはBlu-ray Discのビデオレコーダーの開発を行なっていたという松岡氏。 |
松岡氏は、PSXに関わる前はBlu-ray Discを使った録画機器『BDZ-S77』を手がけていた。そのため、
「AV機器が好きな人の気持ちはよくわかるのですが、PSXでは“分かりにくいもの”はむしろ積極的に落としていく方向で作りこんでいます。PSXのメインターゲットは、現在VHSのビデオデッキを使っている人(AVマニアよりもごく一般のビデオユーザー)なんです。何度も繰り返し同じテープに録画し、撮って見てを繰り返す。その中で、たまに気になったものだけ保存しておくような。他社のDVD&HDDレコーダーもいろいろさわり比べてみましたが、そういった方(PSXのターゲットユーザー)にはいくら便利な機能を詰め込んでも、マニュアルを熟読しないと使えないようでは意味がない。HDD&DVDレコーダーを紹介する記事を読んで、“これって便利そう”と思った時に気軽に購入できる(10万円を切る)価格で、マニュアルも見ないでいきなりリモコンを操作して使ってみて、便利だと感じられる。そこに(PS2の)ゲーム機能や(デジタルカメラの)静止画ビューアーが付いている。それがPSXなんです」
「CEATEC会場ではコンパニオンが操作していましたが、実はあの機材を搬入したのは前日で、彼女たちには当日初めて触ってもらったんです。それでも、初日の昼過ぎには完璧に使いこなせるようになっていた」
と、それまで(BSZ-S77)とはある意味対極に位置するようなPSXの位置づけを、エピソードを交えて明快に語ってくれた。
本体色が白になった理由を尋ねると、
「最近は機械が表に見えるようになりましたよね。昔はTVラックがあって、ビデオデッキは下段のふたの奥に隠れていたけど、今はTVは床に置かれたり、壁掛けになったりして、機械も直接目に付くところに置かれることが多い。そこで、床や壁の色に合う色として白を選びました。デザイン的にカラーバリエーション展開できる形なので、(カラバリも)積極的に考えています。CEATEC会場でも赤/青/黄色/シルバーの4色を並べて人気投票をやってみたのですが、シルバーの人気が高かった。これは欧州で販売したプレイステーション2の限定カラーの上位5色(白を含む)を選んだのです」
と答えた。
本体側面にあるスリットとファン。静粛性の高さは特筆モノだった。 |
実機を目の前にして、一番驚いたのは静粛性の高さだ。動作していても、TVやエアコンの動作音が響くだけで、PSX本体からはまったくといっていいほどノイズが漏れてこない。これは、左右に大型のスリット(およびスリットを塞がないためのカバー)を設けて、冷却ファンと空流設計の工夫したため、とのこと。カバーの存在により、壁に密着させても問題なく、手が触れても熱くはない。
オプションのPS2ソフト向けゲームコントローラー。ケーブルの長さが4mと長めになっており、PS2本体では動作保証対象外となるPSX専用コントローラー。メニュー操作はこのコントローラーだけでも行なえる |
PSX(DESR-7000/DESR-5000)の主なスペック | ||
製品名 | DESR-7000 | DESR-5000 |
---|---|---|
HDD | 250GB | 160GB |
CPUおよび 描画プロセッサ |
EE(Emotion Engine)+GS(Graphic Synthesizer) | EE(Emotion Engine)+GS(Graphic Synthesizer) |
記録可能 メディア(DVD) |
DVD-R(DVD-Video形式)、DVD-RW(DVD-Video形式/DVD-VR形式)、DVD+RWはファームウェアアップデートにより対応予定 | DVD-R(DVD-Video形式)、DVD-RW(DVD-Video形式/DVD-VR形式)、DVD+RWはファームウェアアップデートにより対応予定 |
再生可能メディア | DVD-Video、DVD-R、DVD-RW、音楽CD、メモリースティック、プレイステーション/プレイステーション2規格CD-ROMおよびDVD-ROM | DVD-Video、DVD-R、DVD-RW、音楽CD、メモリースティック、プレイステーション/プレイステーション2規格CD-ROMおよびDVD-ROM |
記録可能時間 (片面1層DVD) |
HQモード:約1時間、HSPモード:約1.5時間、SP(標準)モード:約2時間 LPモード:約3時間、EPモード:約4時間、SLPモード:約6時間 |
HQモード:約1時間、HSPモード:約1.5時間、SP(標準)モード:約2時間 LPモード:約3時間、EPモード:約4時間、SLPモード:約6時間 |
記録可能時間 (内蔵HDD) |
HQモード:約53時間、HSPモード:約81時間、SP(標準)モード:約107時間 LPモード:約164時間、EPモード:約217時間、SLPモード:約325時間 |
HQモード:約33時間、HSPモード:約51時間、SP(標準)モード:約67時間 LPモード:約103時間、EPモード:約137時間、SLPモード:約204時間 |
映像記録方式 | MPEG-2 | MPEG-2 |
音声記録方式 | リニアPCM(HQモード)、Dolby Digital 2ch(HQモード以外) | リニアPCM(HQモード)、Dolby Digital 2ch(HQモード以外) |
チューナー | 地上波アナログ(VHF/UHF/CATV)、BSアナログ | 地上波アナログ(VHF/UHF/CATV)、BSアナログ |
ダビング機能 | HDD→DVDへの書き出し | HDD→DVDへの書き出し |
高画質化機能 | 3D Y/C分離、TBC、ゴーストリダクション | 3D Y/C分離、TBC、ゴーストリダクション |
インターフェイス | 出力:D2端子、コンポジット映像、S-VIDEO映像、ステレオ音声、光デジタルオーディオ 入力:コンポジット映像、S-VIDEO映像、ステレオ音声 ネットワーク:Ethernet(10/100BASE-TX) そのほか:プレイステーション/プレイステーション2用メモリーカード、同アナログコントローラ、メモリースティックスロット、USB 1.1 |
出力:D2端子、コンポジット映像、S-VIDEO映像、ステレオ音声、光デジタルオーディオ 入力:コンポジット映像、S-VIDEO映像、ステレオ音声 ネットワーク:Ethernet(10/100BASE-TX) そのほか:プレイステーション/プレイステーション2用メモリーカード、同アナログコントローラ、メモリースティックスロット、USB 1.1 |
本体サイズ | 約312(W)×88(D)×323(H)mm(縦置き時) | 約312(W)×88(D)×323(H)mm(縦置き時) |
重量 | 約5.8kg | 約5.7kg |
付属品 | リモコン、AVケーブル、アンテナケーブル、AVケーブル、取扱説明書 | リモコン、AVケーブル、アンテナケーブル、AVケーブル、取扱説明書 |