アドビ、画像管理ソフト『Adobe Photoshop Album』をバージョンアップ――Adobe Photoshop Elements 2.0と連携強化
2003年10月22日 15時29分更新
アドビシステムズ(株)は22日、今年3月に発表(4月に発売)した画像管理ソフト『Adobe Photoshop Album』をバージョンアップし、『Adobe Photoshop Album 2.0』として11月下旬に発売すると発表した。同社の直販サイト“アドビストア”での販売価格は6800円で、本日より予約受け付けを開始している。
『Adobe Photoshop Album 2.0』のパッケージ |
Adobe Photoshop Album 2.0は、ユーザーからのリクエストが多かった機能を追加・拡張したもので、
- 画像データの整理機能の強化
- ファイルバックアップ機能の搭載
- 印刷機能の拡張
などが主な強化ポイントとなる。
画像データの整理機能では、従来のカレンダー表示を拡張してユーザーが撮影時のイベント内容やコメントを書き込みできるほか、画面レイアウトを変更してウィンドウ全体にカレンダーを表示し、より多くの画像を一覧表示できるようになった。細かい点だが、OSで和暦表示を選択している場合には、カレンダー表示も和暦表示となる。
強化されたカレンダー機能で、年間表示したところ | 月間表示に切り替えたところ |
インターフェースも改良され、サムネールの表示サイズをスライドバーで調整できるほか、ファイルを移動(フォルダー名を変更、など)した場合に、ファイルサイズや日付からリンク先を自動検索する機能を搭載した。
バックアップ機能は、CD/DVDへの書き込み機能を搭載し、3ステップでファイルのバックアップが可能なウィザード機能を用意する(CD-R/RW、記録型DVDドライブが必要。対応ドライブは同社ウェブサイトを確認してほしい)。バックアップ時にはファイルのコピー(オリジナルファイルを保存)/移動(オリジナルファイルを削除)が選択でき、移動した場合にはサムネールがCDアイコン付きに変更される。
印刷機能は、画像にフレームを付加するテンプレート(シールプリント向け、など)が増加した。また、同社の低価格フォトレタッチソフト『Adobe Photoshop Elements 2.0』との連携機能が強化され、Adobe Photoshop Album 2.0のメニューからElements 2.0を起動して、選択した画像を編集できるほか、Album 2.0に“編集中”の警告メッセージが表示されて、同じ画像に異なる加工がされないようになっている。
『Adobe Photoshop Elements 2.0 日本語版 plus Adobe Photoshop Album 2.0 日本語版』のパッケージ |
パッケージには、前バージョンもしくは他社の画像管理ソフトからの乗り換えユーザー向けのアップグレード版(4800円)、Adobe Photoshop Elements 2.0をセットにした『Adobe Photoshop Elements 2.0 日本語版 plus Adobe Photoshop Album 2.0 日本語版』(1万6800円、発売開始から3ヵ月限定の“プロモーション版”は1万4800円)も用意される。アップグレード版の乗り換え対象製品は同社ウェブサイトでご確認いただきたい。
対応OSはWindows Me/2000/XP。動作環境は、CPUがPentium IIIまたはPentium 4クラス、メモリー256MB以上、HDD 450MB以上、Internet Explorer 5.01以上が必要。
なお、同社ではCD/DVDへの書き込み機能などの一部機能を制限した体験版『Adobe Photoshop Album Mini 2.0』の配布も12月中旬に予定している。