(株)東芝は7日、ハードディスクレコーダー、ワイヤレスTV、ワイヤレスストレージ、ワイヤレスブロードバンドルーターの4つの機能を搭載した“ワイヤレス ホームメディアステーション”の新製品として『TransCube 20』を9日に発売すると発表した。価格はオープン。これは2002年5月に発表した『TransCube 10』の機能を強化した機種に相当する。
『TransCube 20』 |
『TransCube 20』(PATRC020)は、TVチューナーと160GBのHDDを内蔵し、ハードディスクレコーダーとして、最大約230時間(長時間モード)のTV録画が行なえるほか、“IEEE 802.11a”(外付けユニット)と“IEEE 802.11b”(本体内蔵)の2種類の無線LAN規格に対応したアクセスポイント機能により、パソコンから無線LAN経由で、TV番組を視聴したり、ファイルサーバー(HDDのうち5GBが割り当てられる)にアクセスしたりできるのが特徴。ルーター機能は、WANがPPPoEプロトコルに対応し、パケットフィルタリングなどのセキュリティー機能を搭載する。VPNパススルー(PPTP、IPsec、各同時1セッション)にも対応。ルーティングプロトコルはIPv4とIPv6にネイティブ対応する。
インターフェースは、WAN(10/100BASE-TX)、LAN(10/100BASE-TX)、付属アクセスポイント専用ポート、拡張ポート×2などを装備し、拡張スロットはSDカードスロットとPCカードスロット(Type II)を搭載する。電源はAC100V。消費電力は最大60W、スタンバイ(ルータモード)では19.8W。本体サイズは幅119×奥行き357×高さ258mm、重量は約3.8kg。
付属するリモコン |
接続するパソコン用のアプリケーションとして、統合アプリケーションソフト『LIVE MEDIA for TransCube V2』と、インタービデオジャパン(株)のビデオ編集ソフト『WinDVD Creator』、無線LAN PCカード1枚などが付属する。