クルマのシガレットからも電源供給が可能でポストカードサイズまで対応した、バッテリ駆動型プリンタ「Card Photo Printer CP-300」。 |
写真1 カメラ用(左)とパソコン用(右)の、2種類のUSBコネクタを、本体左側に有する。カメラとは、カメラ側に同梱されているUSBケーブルを使って接続するというわけだ。 |
キヤノンの“Card Photo Printer”CP-300は、ポストカードサイズにまで対応した、バッテリで駆動するプリンタだ(写真2)。ダイレクトプリントに対応しているほか、クルマのシガレットからも電源供給が可能である。
CP-300があれば、DPEショップに行く回数が格段に減るはずだ。昇華型プリンタならではの高画質と、1枚約33円(専用紙「KL-36IP」のお買い得2個パック=2400円を使用)の低コストが、それを実現している。
写真2 CP-300には、Lサイズのほか、カードサイズ用の用紙カセットも同梱されている。カセットに専用紙をセットして、CP-300に差し込んで使う形となる。左隅に見えるかまぼこ型のものがバッテリパック。 |
走る自家製DPEショップを
運営可能!
CP-300のサイズだが、実際に手に持った印象は中型の辞書といったところ。いつも持ち歩くといった使い方はしにくいが、友人宅での集まりや、アウトドアなど、落ち着き先が決まった外出ならば、持って行くのも苦にならない。家庭内では、設置場所の融通も小さいだけに利く。ただ、設置の際の注意点として、Lサイズの印刷を行う際に紙送りの機構上印刷時に紙が本体後部に飛び出すことを挙げておく。本体の後ろに5~6cmほどの余裕を持って設置したい。
電源供給は、ACアダプタのほか、製品に同梱されている、CP-300背面に取り付け可能なバッテリから行える。バッテリ取り付け時の重量は、約1190gだ。駆動時間は、ポストカードサイズ/Lサイズであれば、フル充電で36枚程度。予備バッテリ価格は1万2000円。クルマでよく出かけるユーザーであれば、別売りのシガレットコネクタ用電源アダプタ「カーバッテリーアダプター CBA-CP100」の導入をお勧めする。これで、“走る自家製DPEショップ”(?)も運営可能だ。
ダイレクトプリント機能についてだが、印刷枚数指定、日付けの挿入・非挿入、印刷範囲のトリミング等が可能(写真3)。対応カメラは同社Webを参照されたい。将来はファームウェアのバージョンアップにより、メーカーを超えたダイレクトプリント標準規格「PictBridge」にも対応する。
画質は昇華型ならではの写実性だ(写真4)。さらに印刷時にCMYのあとにオーバーコート材を蒸着させることで、耐水・耐候性を持たせている。
なお、CP-300の姉妹機で、当初からPictBridgeに対応する「CP-200」も発売されている。こちらは、バッテリ駆動対応ではないほか、付属ペーパーカセットがLサイズのみ。若干コンパクトになり、高さ119mm、重さ820gとなる。
Card Photo Printer CP-300の主なスペック | |
製品名 | Card Photo Printer CP-300 |
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プリント方式 | 昇華型熱転写方式 |
解像度 | 300×300dpi(256階調/色) |
インク | 専用カセット(Y/C/M/オーバーコート材) |
ペーパー | Lサイズ用標準紙/ポストカードサイズ用標準紙/ カードサイズ用標準紙/カードサイズ用前面シール紙/ カードサイズ用8分割シール紙 |
給排紙方法 | ペーパーカセットからの自動給排紙 |
プリントモード・サイズ | Lサイズフチなし(専用紙の両端をミシン目に沿って切り離すことでフチなしになる)=119×89mm/ポストカードサイズフチなし=148×100mm/カードサイズフチなし(シール紙含む)=86×54mm/8分割シール=(シール1枚あたり)22×17.3mm/ほか |
プリント時間 | Lサイズで約70秒 |
サイズ(W×D×H) | 170×123×55mm |
重量 | 約860g |