ウェブテクノロジ、携帯電話コンテンツ開発者向けの画像最適化ソフト『OPTPiX iMageStudio for Mobile Contents』を発売
2003年08月07日 16時54分更新
1枚の元画像から、各機種の画像サイズに適した画像を同時に生成できる |
(株)ウェブテクノロジは7日、携帯電話コンテンツ開発者向けの画像作成ソフト『OPTPiX iMageStudio(オプトピクス イメージスタジオ) for Mobile Contents』を発売した。OPTPiXシリーズは、もともとビデオゲームやマルチメディアタイトルの開発者向けに販売されている、減色/パレット編集機能中心の画像作成ソフト。同社が携帯電話向け画像作成ソフトを発売するのは、今回が初めてとなる。
携帯電話は現在、これまでに国内で200機種以上が販売されているが、画面の表示解像度や表示色数は機種ごとに異なる。OPTPiX iMageStudioは、1枚の元画像から、各機種の表示解像度に適した複数機種用の画像を同時に生成できるもの。生成する際には、補正やトリミング、コピーライト表記等のカスタマイズも行なえる。中でも特徴的な機能が“ファイルサイズ指定減色”で、携帯電話で扱える画像ファイルは5~10KB程度だが、OPTPiX iMageStudioでは携帯電話の機種を指定するとそれぞれ扱えるファイルサイズの上限で画像を生成(リサイズ・減色)できる。また“JPEG最適化フィルター”機能により、同程度の画質で一般的な画像編集ソフトよりも、30~50%小さいサイズのJPEG画像を生成できるという。
ファイルサイズ指定減色機能の編集ウィンドウ |
画像加工機能として、明度調節/コントラスト調節/レベル補正/ガンマ補正/フィルター、画像変形機能として、拡大縮小/回転と反転/分割と連結、さらに文字入力機能などを搭載する。また、 GIFやBMP、PNGなどで使用するインデックスカラー向けの画質向上機能として“パレットエディタ”を実装し、ソート/条件選択や整理/グラデーション作成など、画質に応じたパレットの最適化が行なえる。入出力が行なえるデータ形式は、JPEG/GIF/PNG/BMP/PSDなどで、さらにJ-スカイ向けの圧縮画像フォーマットであるPNZ/JPZにも対応する。対応OSは、Windows XP/2000/Me/98。価格は、1ライセンスあたり月額3万円。
企画営業グループ部長ショートインタビュー
デモンストレーションの終了後、企画営業グループ部長の田中圭一氏にお話をうかがった。
企画営業グループ部長の田中圭一氏 |
また、ASPサービスの場合は、1コンテンツあたり月額数十万円かかりますが、OPTPiX iMageStudioは、作成するコンテンツ数に関係なく1ライセンスあたり月額3万円で導入できます。さらに、ライセンス数やレンタル期間によって適用する割引制度があり、最も安い場合1ライセンスあたり月額1万6800円でご利用いただけますので、運用コストを大きく抑えられます。
また、OPTPiXシリーズは、もともとゲームタイトル制作向けに開発されたもので、コナミ(株)、(株)ナムコ、マイクロソフト(株)など350社以上に採用された実績があります。携帯電話版の発売にあたっては、コンテンツ開発会社30社150名以上のデザイナーにモニターテストをお願いをしましたが、減色エンジンはファイルサイズを小さくしても画質が劣化しにくく、評価をいただきました。
OPTPiX iMageStudioで256色に減色した写真 | 一般的な画像編集ソフトで256色に減色した写真 |