(財)インターネット協会は7日、携帯電話向けに、インターネット上の不適切とされる情報をフィルタリングするデモンストレーションシステムを開発し、一般向けに公開すると発表した。
デモサイトのメニュー例 | ブロック時の表示画面 |
デモンストレーションシステムは、iアプリのブラウザー『SFSブラウザ』と、フィルタリングサーバー『モバイルSFS』で構成される。モバイルSFSは、同協会のフィルタリングソフト『SFS(Server-type Filtering System)』のエンジンを基に開発したもので、W3Cが開発した基盤技術“PICS(Platform for Internet Content Selection)”に準拠したフィルタリングのほか、コンテンツやURLに含まれるキーワードによるフィルタリングが行なえる。フィルタリング基準は、同協会が2002年に制定したレイティング基準“Safety Online2”を利用するという
SFSブラウザとモバイルSFSによるシステムは、携帯電話利用者(親権者など)が必要とするフィルタリングのレベルに合わせ、選択的、主体的に情報を受信できるうえ、発信者の情報発信の自由を尊重しながら、利用者の“知りたい”という権利と、“見たくない”または“(子供に)見せたくない”という利用者の意志を、ともに尊重できる利用者主体の情報システムを構築できるのが特徴。
同協会では、デモンストレーションシステムを一般公開することで、フィルタリング機能を啓発や機能の向上に役立てたいとしており、保護者や学校関係者が管理する子供向けの携帯電話において実証実験も検討しているという。
なお、『SFSブラウザ』はサイト“http://rf.iajapan.org:8141/i/ib.htmlからダウンロードできる。対応機種は503i、504i、505i、FOMA対応の各端末。