サン・マイクロシステムズ(株)は、オープンソースのJava開発環境『NetBeans 3.5』をベースにした『Sun ONE Studio 5, Standard Edition』を発売した。
『Sun ONE Studio 5, Standard Edition』は、旧製品『Sun ONE Studio 4, Enterprise Edition』と同等の機能に加え、動作性能の向上やJava実行環境の改良を行なったJava統合開発環境。ベースとなる『NetBeans 3.5』は、1996年より開発されているJava統合開発環境の最新版で、“The Sun Public Licence”に基づき配布されている。『NetBeans 3.5』はおもに、JavaサーブレットやJSPによるWebアプリケーションや、Javaアプレット、標準的なJavaアプリケーションの開発をターゲットにしているのに対し、『Sun ONE Studio 5, Standard Edition』はEJBやJMSを利用したエンタープライズアプリケーションの開発をターゲットにしている。
『Sun ONE Studio 5, Standard Edition』SOAP、UDDI、WSDLに加え、JAXM(Java API for XML Messaging) 1.1、JAXP(Java API for XML Processing) 1.2、JAXR(Java API for XML Registries) 1.0、JAX-RPC(Java API for XML-based Remote Pricedure Call) 1.0などをサポートしており、JavaベースのWebアプリケーション開発に利用できる。また、モバイル機器向けの開発環境をプラグインモジュールとして無償ダウンロードすることも可能だ。
『Sun ONE Studio 5, Standard Edition』の対応プラットフォームは、Solaris 8(SPARC版)/9(SPARC版/x86版)、Red Hat Linux 7.2、Windows 2000 SP3/XPとなる。また、実行にはJava 2 SDK Ver1.4.1_02が必要。価格は1ユーザーあたり10万円で、8月1日より出荷される。