米Integrated Device Technology社(IDT)は24日、毎秒2億5000万回の検索(250MSPS:Million Search Per Second)が可能なネットワークサーチエンジン(※1)『75K72100 NSE』の出荷を同日付けで開始したと発表した。価格は1万個ロットの単価が350ドル(約4万1000円)。
※1 検索機能に特化し、ネットワークプロセッサーを補完するメモリーデバイス『75K72100 NSE』 |
『75K72100 NSE』は、コアルーター、メトロルーター、エッジルーター向けのネットワーク用ASSP(Application Specific Standard Product/特定用途向け汎用IC)で、容量は18Mbit、対応バンド幅は36/72/144/288/576bit。内部に複数の独立した検索用データベースを持ち、1つのパケットから別々の情報をキーとして使用し、同時に検索できる“SMDL(SiMultaneous Databese Lookup/データベース同時ルックアップ)”機能や、検索用データベースが持つ学習機能において、記憶場所を管理する“NFA(Next Free Address)”機能を持つ。同製品は内部に16の検索用データベースを持ち、複数のパケット検索の処理速度を高めたという。パッケージは372ボールのBGA(Ball Grid Array)を採用する。
同社は併せて、ネットワーキングパケット処理システムを搭載するソフトウェアやハードウェア開発のための“デザイン・アクセラレータ・キット(DAK)”を近日中に提供する予定。キットはボードレイアウトや標準APIを含む『IDTソフトウェア開発キット(SDK)』と、ハードウェア記述言語(Verilog/VHDL)によるインターフェースコードを含む『IDTハードウェア開発キット(HDK)』を用意する。