米QuickLogicは、同社の組み込み開発ボード『QuickMIPS』に対応したLinux開発キットを無償公開した。
『QuickMIPS』は、MIPSベースのCPUコアとメモリ、I/Oインターフェイス、プログラマブルゲートアレイを集約した同社のチップ『QL902M』、『PL903M』、『QL904M』を搭載した開発ボード。ネットワークコントローラやPCIスロットなどを持ち、導入後すぐに開発に取りかかることが可能。
今回発表されたソフトウェア開発キットは、カーネル 2.4.20のLinux、ネットワークコントローラやPCIカードのデバイスドライバ、GNUの開発ツールなどを含む。同社顧客の80%はソフトウェア開発プラットフォームとしてLinuxの採用を検討しているといい、今回提供するソフトウェア開発キットは『QuickMIPS』上に搭載されているデバイスやプログラマブルゲートアレイといったハードウェアを利用することに主眼がおかれているという。
同社は今後、独自に提供するLinuxパッケージに加え、『QuickMIPS』に最適化されたサードパーティのLinux開発ツールやアプリケーションを提供できるようにするという。