エヌイーシーエレクトロニクス(株)は21日、バスパワードに対応したUSB 2.0 Hubコントローラーの新製品として低消費電力版の『μPD720112』と『μPD720113』のサンプル出荷を22日に開始すると発表した。サンプル価格は3000円。5月下旬に量産出荷を開始する。月産100万個の生産を見込んでいる。
『μPD720112』(左)と『μPD720113』(右) |
『μPD720112』は、USB 2.0のダウンストリームポートを4ポート搭載したHubコントローラーIC。製造プロセスを0.25μmに微細化し、トランシーバー回路を最適化したことで、消費電力を従来製品の40%以下に低減したのが特徴。実装面積も従来製品の約70%に縮小されている。これにより外部ACアダプターなしでバスパワードのHubシステムを構築できるようになったという。外部にシリアルROMを接続すればコントローラーの設定変更(ベンダーID/プロダクトID/ダウンストリームポート数など)も行なえる。伝送速度は480/12/1.5Mbps(接続されたデバイスにより自動設定)。電源電圧は2.5V/3.3V。パッケージは80ピンのTQFPを採用する。
『μPD720113』はUSB 2.0ダウンストリームポート×7を搭載するHubコントローラー。消費電力は従来の50%以下で、ノートパソコンの機能拡張用ポートリプリケーター(ドッキングステーション)のような多機能システムにワンチップで対応できるのが特徴。伝送速度や電源電圧、パッケージは『μPD720112』と同じ。
同社では、評価用ボード『ET-0159』(μPD720112)と『ET-0146』(μPD720113)も用意しており、価格は3万円。