(株)日立製作所は3日、研究者や技術者向けの特許公報検索システム“PatentRetriever”を開発し、ASPサービスによる提供を開始したと発表した。
“PatentRetriever”では、キーワードのほか、明細書、論文、新聞記事などの文章全体を検索のキーとして特許公報を検索でき、明細書全文のような長い文章を複数利用することで高精度の検索が行なえるのが特徴。文書検索エンジンには同社の中央研究所が開発したものを採用しており、大規模な文書データベースでも“ほぼリアルタイム”(5秒以内)の検索が可能という。また、検索用クライアントは、検索を実行するたびに検索結果の特徴を表わすキーワードを自動的に抽出し、ネットワーク形式で表示する機能を搭載しており、キーワードから出願傾向をつかみ、絞り込んで検索するためのキーワードを選ぶことができるとしている。
同社では、先端技術分野の企業に広く提供していく予定。