(株)エヌ・ティ・ティ・データは1日、ベンチャー制度により“カジュアルコミュニケーションズ株式会社”(Casual Communications Corp.)を同日付けで設立したと発表した。カジュアルコミュニケーションズは、多地点間音声制御システムを利用して最大92名がオンデマンドでコミュニケーションできる多者通話サービス“VoiceScrum”を企業向けに提供するのが目的。営業開始は5月1日。ベンチャー制度により設立した子会社として8社目になるという。
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カジュアルコミュニケーションズは、“分散型会話サービス”“一斉呼び出しサービス”“多者通話コンポーネント提供サービス”の3種類のサービスをASPで提供する。“分散型会話サービス”は1ヵ所に集まれない複数の人が同時に会話できるサービスで、放送業界や建設業界、旅行業界などがターゲットになる。“一斉呼び出しサービス”は、一斉に複数の人の携帯電話を呼び出すことができるサービスで、人材派遣管理支援や救急業務支援などを想定したサービス。“多者通話コンポーネント提供サービス”は、多者通話サービス“VoiceScrum”をコンポーネントとして提供するもので、携帯電話のコンテンツを持つ企業をターゲットとしており、メール機能を利用した携帯コミュニティーサービスと連動できるとしている。料金は、月額1万2000円×同時参加者数となる。
カジュアルコミュニケーションズの代表取締役社長にはNTTデータビジネスインキュベーションセンタ部長の谷川博哉(たにがわひろや)氏が、常務取締役副社長にはビジネスインキュベーションセンタ課長の宮川清嗣(みやがわきよし)氏が就任する。資本金は1億円で、NTTデータが98%、谷川博哉氏と宮川清嗣氏が1%ずつとなる。本社は神奈川県横浜市港北区樽町2-1-6に置く。初年度の売り上げ目標は1億円としている。