インテルは10月8日、1個のプロセッサーを2個のプロセッサーのように動作させて処理性能を向上させるHyper-Threadingに対応したチップセットとしてi845GE、i845PE、i845GV、i850Eを発表した。すでに、こちらで実売価格調査を実施しているように、様々なベンダから搭載マザーボードが登場しているが、あとはCPUの登場を待つだけとなっていた。しかし、ついに14日15時からアキバのショップにこの技術を組み込んだPentium 4-3.06GHzが販売開始となった。
販売を開始したショップはコムサテライト3号店。気になる値段は8万6000円。パッケージにはHyper-Threadingの文字や説明を見ることができる。また、ラベルによるとL2キャッシュは512KB、電圧は1.55Vとなっている。なお、パッケージデザインにも若干の変更が見られ、正面右上に2本オレンジのラインが入っている。販売数量も少数で、最初に編集部が確認した同店でも入荷数は3個とのこと。
また、同時にフェイスでも同社のショップブランドPC「INSPIRE」に組み込む形でのみ販売が開始され、店頭デモも行われている。
Pentium 4-3.06GHzを搭載する「INSPIRE 4306H/DRW」の主なスペックは、マザーボードがIntel「D845PEBT2」でチップセットはi845PE、メモリはPC2700(DDR333)DDR SDRAMを512MB搭載、GeForce4 Ti4600ビデオカードを使用。ストレージ関連ではHDDが80GBの7200回転Ultra ATA/133対応製品、読み出し最大16倍速DVD-ROMドライブ、書き込み最大52倍速CD-RWドライブという構成。価格は21万9800円となっている。
デモ中の「INSPIRE 4306H/DRW」よりBIOS画面。クロック表示とHyper-ThreadingのEnabled表示に注目 | 同じくタスクマネージャ。CPUが2個と認識されているのに注目。試しにSuperπを走らせてみたところだが、Hyper-Threading非対応ソフトなので片方のCPUしか働いていない |