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NECカスタムテクニカ、米沢事業所見学会を開催──NECの全パソコンがここで作られる!!

2002年11月11日 20時49分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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米沢事業所は4階建ての建物で、1階、2階が生産ライン、3階に開発フロアが設けられている。1階ではプリンターやテープドライブなどの生産が行なわれており、2階でデスクトップおよびノートパソコンが生産されている。

靴カバー
外部の人間が米沢事業所に入る際には、泥汚れなどを持ち込まないように靴カバーを着用しなければならない
テープローダーテスト中テープライブラリー『N3645』のテスト。全長最大で13mのケースの中にはロボットが2台あり、テープの出し入れを行なう
プリンタの箱詰め工程プリンタを箱に入れる様子。25kgもあるドットプリンターを1人で箱に詰められるよう、箱をプリンターの上からかぶせるようにして作業する

パソコンは、中国で組み立てられたケースとマザーボードに、CPUやメモリー、ディスクドライブを組み付け、ソフトウェアのインストールとエージングテストを行ない、箱詰めして出荷する。

ノートパソコン生産ラインその1
このラインでは2種類のノートパソコンを生産している。今生産しているモデルが完了すると……
ノートパソコン生産ラインその2
必要な部品が乗っている棚ごと交換して……
ノートパソコン生産ラインその3
次のモデルの生産を開始する。この間わずか1分程度の作業で新しい生産ラインが生まれるのだ

生産の指示や部材調達は、“カンバン”と呼ばれる生産指示表で管理される。この“カンバン方式”はトヨタ自動車(株)が考案した生産管理方式で、必要な時に必要な部材だけを発注することで不要な在庫を抱える必要がなく、コスト削減が可能になる生産方式だ。

“みずすまし”の方“カンバン”や部材を生産ラインに届ける“みずすまし”と呼ばれる作業者。“カンバン”の管理により、実際の生産量を管理することになる
“カンバン”
各生産ラインに割り当てられる“カンバン”。配布される時間が決まっており、上から順に配布されるため、ここにカンバンが残っているラインは生産が遅れていることも一目で分かる

米沢事業所から車で10分ほどのところにある“コ・ロケーション”工場は、元は倉庫だった建物を改装して工場にしたもの。現在は地元の協力工場の生産ラインを複数持ち、納期や部材調達の都合で、米沢事業所では対応しきれないパソコンの生産を行なっている。

コ・ロケーションの倉庫
コ・ロケーション工場の広大な部品倉庫。CPUなど高額な部品が置かれているところは立ち入りが規制されている
コ・ロケーションのエージングスペース
エージングとソフトウェアのインストールが行なわれているようす

米沢事業所3階にある開発フロアでは、生産現場と連携しながら製品の開発が行なわれている。

開発フロアの様子
開発フロアの作業。開発フロアと生産フロアの間はすぐに移動できるようにと、2階と3階にそれぞれ生産フロアと開発フロアが設けられている。ちなみに皆さんが使っているCADソフトは米PTCの『Pro/ENGINEER』だ
「エージング中」の表示開発フロアにあるエージング室。開発中のモデルなどがテストされているようで、「夜間・休日エージング中」とある

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