(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズは22日、地方公共団体向けに、総合行政ネットワーク(LGWAN)への接続を容易にするLinuxサーバー管理ソフト『HDE Controller LG Edition』を9月20日に発売すると発表した。価格は12万8000円。
『HDE Controller LG Edition』 |
『HDE Controller LG Edition (Local Government)』は、販売中のサーバー管理ソフト『HDE Controller 2.5 Professional Edition』をベースに、政府の電子自治体構想の一環である“総合行政ネットワーク(LGWAN:Local Government Wide Area Network)”に最適化したLinuxサーバー管理ソフト。LGWANは、全国3271ヵ所の地方公共団体と霞ヶ関のWANを相互に接続する行政専用ネットワークのこと。同社はこの製品を、企業/教育機関/官公庁向けに販売する。
同製品は、LGWANサービスを利用するために必要な、メール、DNS、タイムサーバー、ファイヤーウォールなどの機能を搭載しており、1台のLinuxサーバーにインストールするだけで、既存のLANやインターネット環境を変えずに、LGWANに接続できるようになるという。
DNSゾーンフォワーディングや宛先ドメインによる送信先/受信サーバーの振り分け、メールアドレスの付け替えやメール送信容量制限など、LGWANとの接続に必要な機能の設定も、ウェブブラウザーを利用して行なえる。ユーザーアカウントの一括管理機能、サーバー管理権限の一部を管理者以外のユーザーに行なわせる“マルチアドミン機能”、ログ管理機能、SNMPエージェント設定機能、エンドユーザーが自分のメールパスワードの変更などを行なえる個人情報管理機能なども利用できる。そのほか、テープバックアップ機能も装備する。また、LGWANへの接続だけでなく、通常のインターネット/イントラネットサーバー管理も可能。対応OS/ディストリビューションは、Red Hat Linux 7.2/7.3/Advanced Server 2.1、Turbolinux 6.5/7 Server、SUN Linux 5.0。