ここに来てブレイクの兆しを見せているUSBメモリだが、それをそのままシリコンオーディオプレーヤのデータストレージとして利用してしまおうというアイディア製品がCreativeからデビューした。同社のポータブルサウンド製品シリーズ“Nomad”の新作「Creative Nomad MuVo」(MuVo:Music Voyage)がそれだ。
白いストレージ兼コントローラと紺色のバッテリパックからなる「Creative Nomad MuVo」。ケーブルいらずでデータ転送できるのはなんとも魅力的だ |
シリコンオーディオプレーヤと言えば、専用のソフトでデータを転送するのが一般的。著作権保護の名目でデータ転送に制限がかかる場合すらあるのだが、Creative Nomad MuVo付属のUSBメモリ「MuVo Memory」はUSBストレージクラスに対応するため、Windows Me/2000/XP搭載PCのUSB端子に接続すれば、ドライバのインストールすらすることなくMP3/WMA形式のサウンドデータを自由に出し入れ可能(Windows 98SE用にはドライバ添付)。もちろんサウンドデータだけでなく、そのほか重要なデータもいっしょに持って歩ける。MuVo Memoryはコントローラも兼ねており、PCから抜いて紺色のバッテリパックに取り付けた瞬間からプレーヤのサウンドストレージ兼コントローラとして機能してくれるというわけだ。音楽の再生順序は基本的にMuVo Memoryへコピーした順、つまりタイムスタンプ順となるが、これもシンプルながらユニークと言えるだろう。一部例外もあるようだが、クリエイティブメディアによると、今後同社のウェブサイトで法則性が解説される予定とのこと。
本体に目を向けてみると、こちらも非常にスマートかつシンプル。いっさいの液晶パネルが廃された本体は、単体でバッテリ残量を確認できないなど不満点がないわけではないものの、73(W)×15(D)×35(H)mm、重量28gというコンパクトさは評価したいところだ。そのバッテリには単3乾電池を利用し、標準的なアルカリ乾電池使用時に約12時間の連続再生が可能となっている。対応フォーマットは前述のとおりMP3/WMAで、MP3方式の場合ビットレートは32k~320kbps(VBR対応)、WMA方式の場合は64k~192kbpsの範囲をサポートする。
今回登場したのは容量64MBモデル(型番:CNMV64)。同梱品はイヤホンと専用ストラップでエンコードソフトは付属せず、価格はOVERTOPで1万5800円となっている。その仕様上、容量の拡張が行えないのは残念だが、何も考えず簡単に使えるシリコンオーディオプレーヤとして、その使いやすさに物欲を刺激される人も少なくないだろう。なお気になる容量128MBモデル“CNMV128”は登場時期、価格ともに未定だが、情報筋によれば、夏が終わるまでには発売される見込み。
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