PCMCIAスロットを持たないデスクトップPCなどで、AirH"などのモバイル通信カードを使用したワイヤレスインターネット環境を実現してしまうサン電子の「Slipper」シリーズ。
「Slipper X」など、これまで一般販売されていたのはUSB接続のもののみだったが、新たにシリアル接続バージョン「Slipper S」(型番:VS-20S)の販売が開始された。
パッケージ。もともと業務向けだけにシンプルの極みだ |
今時シリアル? と思われるかもしれないが、そもそもこのSlipper S、USBを持たない古いPCがまだ現役というケースのある業務分野向けとしてすでに発売はされているもの。コンシューマ向けの製品としてパーツショップに並ぶのは今回が初となる。
対応カードはDDIポケットのAirH"Card(MC-P300)、C@rdH"64(MC-P200、MC-P210/TD)、ASTELのMA-N1、MA-N2、AN-X1、NTTドコモのP-in、パルディオ611Sなど。一部では機能が制限される製品もあるので、詳しい動作確認状況はサン電子のサポートページを参照されたい。
本体を後ろから。PCカードスロットとシリアルコネクタ、そして電源コネクタが見える | ちゃんとシリアルケーブルも付属している |
こちらは128k対応の「Slipper U」 |
対応OSはWindows 95/98/Me/2000/XP。
ちなみにDDIポケットのAirH"(AH-G10)などの128kパケット通信カードも使用できるとされているが、すでに正式対応をうたい販売中の「Slipper U」(型番:VS-12U)とは違ってシリアル接続だけに、「128kの速度が出るかどうかは……?」(ショップ)とのこと。またUSBと違いバスパワーによる給電ができないので、動作には同梱のACアダプタを繋ぐ必要があるのも注意。
価格はDOS/Vパラダイスネットワークセンターで9800円。
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