バッファアンダーランエラー防止機能としてリコーの“JustLink”を採用するCD-RWドライブ最速となる、32倍速書き込みに対応した製品が登場した。これまでもリコーの技術を採用したドライブやOEMドライブの販売を行っているAOpenによるもので、型番は「CRW3248」。29日に発売予定となっているリコー純正ドライブ「MP7320A」より一足早くのデビューとなった。
AOpenのアセンブリ製品で、ピックアップなど根幹部分はMP7320Aと同じとなるCRW3248は書き換え速度12倍速、読み出し速度48倍速に対応。JustLinkのほか、メディアの状態などにあわせて自動的に最適な書き込み速度で書き込みする“JustSpeed”への対応はこれまでどおりだ。キャッシュ容量は32倍速書き込み時のデータ転送遅延対策か、リコー製の書き込み20倍速CD-RWドライブ「MP7200A」の4MBと比較して倍増の8MBを搭載している。なお、転送モードはUltra DMA/33までの対応だが、AOpenのサイトによると標準のジャンパ設定ではPIO転送になっているようなのでこの点には注意が必要だろう。
背面向かって左端にあるジャンパで転送モードを設定するようだが、詳細は不明 | リコー製ドライブとよく似た背面デザイン |
書き込み速度が最速であるわけでもなく、他社製品のようにプラスαの書き込み機能を搭載しているわけでもない。しかしファンレスで、クセのないCD-RWドライブとしての価値は十分に見いだせそう。ライティングソフト「nero5.5」が付属し、若松通商エルプラザで1万980円、DOS/Vパラダイス本店で1万2300円と、バルク品とはいえ初登場から思い切った価格になっているのもうれしいところだ。
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