日本電気(株)(NEC)は25日、イーエムシー ジャパン(株)(EMC)とグローバルアクセス(株)の協力により、光ファイバーケーブルを利用して、800kmという長距離(東京-岡山間に相当)におけるストレージデータの同期データバックアップの実証に成功したと発表した。
今回のデータバックアップシステムは同期・非同期の選択が可能。ITインフラ費用を従来比5分の1に削減可能で、災害対策や遠隔地間のバックアップセンター構築、企業の合併に伴うデータ統合などを経済的に実現可能にするという。
実証テストの主な内容は、長距離光ケーブルの伝送試験と長距離伝送時の遅延時間の確認。NECはテストプログラムの作成を含む全体の取りまとめとUNIXサーバー『NX7000 A400』などの提供、EMCはストレージシステム『Symmetrix 8530 36040』およびデータミラーリングソフト『SRDF』の提供とストレージ関連テストの実施、グローバルアクセスは光ファイバーケーブル(東京-名古屋折り返し800km、2.5Gbps)とデータセンター施設(東京都中央区)の提供を行なった。
そのほかの協力会社は(株)アイ・アイ・エム、住商エレクトロニクス(株)、住友商事(株)、マクデータ・ジャパン(株)で、ネットワーク機器の提供やテストの結果分析などを行なった。