2月1日にデビューしたECS「サムライの恍惚」こと「K7S6A」から1カ月半。当初、台湾の春節(旧正月)明けにも登場すると思われていたMSI製の“SiS745”チップセット搭載マザーボード「745 Ultra」(型番:MS-6561)がようやく登場した。この間他社からSiS745マザーボードのリリースはなく、745 Ultraが第2弾となる。
全体的なボードレイアウトは1月末から展示されていたもののものとほぼ同じ。製品版が展示品ともっとも異なるのはAGPスロット近くにあるレギュレータ上に巨大なヒートシンクが置かれていることだ。North BridgeとSouth Bridgeの機能をワンチップに詰め込んだSiS745チップに付けられたヒートシンクとは比較にならない大きさで、電源周りに苦心した跡が見て取れる。
オンボードの機能で提供されるのは標準的なAC'97コーデックによる2chサウンド機能のみとなっている。先日登場したMSI製の“Apollo KT333”マザーボード「KT3 Ultra-ARU」でサポートされた6chサウンドでない点は要注意。
拡張スロットはAGP×1、PCI×5、CNR×1。DIMMスロットは3本で、PC2700(DDR333) DDR SDRAMは2本まで、PC2100(DDR266) DDR SDRAMなら最大3本、3GBまで搭載可能だ。また、CPUに関してはマニュアルおよび台湾MSIのサイトに“Support AMD PowerNow! technology”とあるのを確認できる。PowerNow!はAMDのモバイルCPU向け技術で、FSBとVCoreを必要に応じてこまめに切り替えることで、ノートPCの駆動時間を延ばすためのもの。ただし実際にエンドユーザー側で設定できるものではないため、仮にMobile Athlon 4を入手したとしても、PowerNow!を利用できる可能性は低いと考えておいた方がいいだろう。なお、FSBは100~200MHzの範囲を1MHz刻みで設定可能。倍率とVCoreも可変(詳細不明)で、DIMMスロット供給電圧は2.5~2.8Vの範囲を0.1V刻みで設定できるようになっている。
価格は1万2000円程度。安価さで知られるECS製のK7S6Aともほとんど変わらない安さになっており、コストパフォーマンスを求める人の注目を集めそうだ。なお、同製品にはをIEEE1394をサポートするバリエーションモデル「745 Ultra-E」もあり、こちらも複数ショップによるとそう遠くない将来に入荷する予定だという。
価格 | ショップ |
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\11,499 | TSUKUMO eX. |
\11,800 | OVERTOP コムサテライト1号店 コムサテライト2号店 T-ZONE.PC DIY SHOP USER'S SIDE本店 |
\11,980 | 俺コンハウス WonderCityクレバリー1号店 コムサテライト3号店 WonderCity |
\12,800 | 高速電脳 Storm |