(社)電子情報技術産業協会と東京大学、東京工業大学、早稲田大学は14日、IT技術者の育成を図るために、企業の技術者を大学に派遣して講義を行なう“JEITA 講座「IT最前線」”を平成14年度(2002年度)に開講すると発表した。これは人材育成分野における産学連携を図るために、IT業界と大学が本格的に連携するモデル事業。
講義は、ITビジネスに関する最先端のトピックスについて、第一線で活躍しているエンジニアが、企業での開発や設計などにより培った具体論をオムニバス形式で行なうという。初年度は、参加企業9社からのべ33名の講師を3大学に派遣し、次年度以降、順次参加企業と実施大学の拡充を図るとしている。
2002年度の実施大学と講座名は、東京大学大学院情報理工学系研究室が「電子情報学特論I:IT最前線」、東京工業大学大学院が「総合科目C:IT最前線」、早稲田大学理工学部/大学院理工学研究科が「JEITA 寄附講座:IT最前線」。東京大学と早稲田大学は前期(4月~7月)に、東京工業大学は後期(10月~2月)に実施する。講義のテーマは、情報家電、オープンソース、XML、プラズマディスプレー、ISPほか。
参加企業は、沖電気工業(株)、シャープ(株)、(株)東芝、日本アイ・ビー・エム(株)、日本電気(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、松下電器産業(株)、三菱電機(株)。