(株)富士通研究所は5日、文字や絵の筆跡をオンラインでコンピューターに入力するためのデータ入力装置(電子ペン)を開発したと発表した。
小型受信機(左)と電子ペン(右) |
開発したのは、専用ペンから超音波を発生し、紙に固定した受信機まで超音波が伝搬する時間からペン位置を計算して手書き入力を行なう技術。タブレットなどのように専用のボードを使わなくても正確な入力が行なえるとしており、開発したペンでA4の範囲を1mm以下の歪みで軌跡入力できるという。併せて、独自の超音波検出方式により±0.2mmの分解能(A4中心位置)を持つ小型受信機(35×35mm)も開発した。
パソコンに手書き入力を行なうイメージ |
同社では、e-Japan構想を支援するデバイスとして位置付け、小中学生に対するeラーニングにおける手書き入力、本人確認のためのサイン入力、お年寄りなどキーボードに慣れていない人の手書き入力などに利用できるとしており、秋ごろに製品化する予定。