沖電気工業(株)は21日、“チャープ特性”を改善した、毎秒40Gbpsの超高速光通信用の光変調器として用いられる“EA変調器”(Electro-absorption Modulator:電界吸収型光変調器)として、『OM5653C-30B』と『OM5753C-30B』の2製品を開発し、サンプル出荷を開始したと発表した。4月に量産出荷を開始する予定。
『OM5753C-30B』 |
光変調器は、電気信号を光信号に変換する機能を持つキーデバイスのひとつ。新製品は、GaInAsP(ガリウム・インジウム・砒素・燐)化合物半導体の組成を帰ることで、変調器を高速で駆動したときに光の波長が過渡的に変動する現象“チャープ”の特性を向上させたのが特徴。
『OM5653C-30B』は、連続光を電気信号に応じてパルス的にオン/オフすることで電気信号を光信号に変換するデバイス。40Gbpsに対応した広変調帯域特性(30GHz以上)と低チャープ特性(α<0.5)、駆動回路の負担を低減する低駆動振幅動作(2.5Vp-p)が特徴。『OM5753C-30B』は、『OM5653C-30B』にDCバイアス回路を内蔵した製品。