日本電気(株)は、電話音声応答システム用製品として、『音声認識サポートキット』と『音声認識合成サポートキット』の販売を発表した。併せて、両製品とExpress 5800用音声処理ボードを組み合わせて電話音声応答システムを構築できる製品『VoiceOperator Ver.4.0』を発表した。いずれの製品も同日に販売を、5月17日に出荷を開始する。
『音声認識サポートキット』と『音声認識合成サポートキット』は、約1万語の人名や約10万語の地名など、多数の語彙を認識可能で、複数の語彙を続けて発声しても高効率で処理可能としている。また、独自開発した対環境音声認識技術により、携帯電話などからの音声認識性能が向上したという。さらに、音声認識/合成処理を複数のサーバーに負荷分散できるため、数千回線の大規模システムにも対応する。そのほか、音声合成処理では、単語数22万語の辞書によるテキスト解析により、自然な抑揚の読み上げを行なえるという。1ライセンスの価格は、音声認識サポートキットが7万円、音声認識合成サポートキットが39万円。
『VoiceOperator Ver.4.0』は、Express 5800用音声処理ボードと組み合わせることで、最大72回線まで対応する電話音声応答システム製品。音声認識合成サポートキットなどの機能を用いて、電話の応答業務などを自動化できるという。価格は、開発キットが25万円、ランタイムが30万円、外線4回線に対応した回線ライセンスが5万円。音声合成オプションが5万円、音声認識オプションが50万円。