ECS製品の登場以降、堰を切ったように各社から登場するSiS645チップセット搭載マザーボード。複数の製品が立て続けに登場するためなかなか個性をアピールするのは難しくなってきているが、豊富なオーバークロック機能でファンの多いEPoXはSiS645マザーボードでもひと味違った。「EP-4SDA」は、同じくPentium 4用DDR SDRAM対応マザーボード「EP-4BDA」シリーズと同様のオーバークロック機能を搭載しながら、SiS645の採用で価格が抑えられたという魅力的な1枚になっている。
さまざまな設定を可能にするディップスイッチが4つ配されている。もちろんBIOSからも設定可能だ |
EP-4SDAはEPoX製マザーボードらしくFSB設定、そしてVCoreとAGP、DIMMスロットの供給電圧設定が可能。FSBは100~200MHzの範囲を1MHz刻みで、VCoreはベースとなる電圧を1.475V~1.850Vの範囲から0.025V刻みで設定した後、さらにそこから+0.175Vまで0.025V刻みで微調整できるようになっている。AGPバス供給電圧はデフォルトの1.5Vから最大2.2Vまで0.1V単位、DIMMスロット供給電圧は2.5Vから最大3.2Vまで同じく0.1V単位で設定可能。オーバークロックの設定だけを抽出した6カ国語の冊子がマニュアルとは別に用意されているのは、頻繁にマニュアルを参照しつつ限界を狙う人なら重宝しそうだ。
拡張スロットはAGP×1、PCI×6、DIMM×3。DIMMスロットはPC2700 DDR SDRAMをサポートしているが、他社製品と同じように“PC2700は2本まで”という制限があるかどうかは不明だ。
オンボードの機能はAC'97コーデックによるサウンド機能だけで、South Bridge“SiS961”内蔵のネットワークコントローラは利用されず、またIDE RAIDコントローラ用と思われる空きパターンもそのまま。だが、その分価格は高速電脳で1万4800円と、SiS645マザーボードとしては若干安めの設定となっている。
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