2001年11月に発売されるや否や大人気沸騰で、店頭在庫モデルすら引き取られてしまうというソーテックのスタイリッシュスリムタワー「V」シリーズ。入手しそこねた方に応えるように、2月からは100MHzアップのPentium 4-1.6GHzにCPUを強化した「V4160」が登場する。実機の中身に迫ってみる。
スリムながらAGP×1と
PCI×3の拡張性
写真1 一見のっぺらぼうに見える前面に隠されている、豊富なインターフェイス群。 |
写真2 背面もぎっしり端子で埋まっている。USB機器のうち常時接続するものは背面につないだほうが前面デザインを壊さない。 |
カップリングされる15インチ液晶モニタには、液晶につきものの丸い操作ボタンがない。左右にスピーカーが付いていることもあり、液晶テレビかと思う仕上がりだ。液晶の背面は一枚板でネジがなく、後ろから見るともっとカッコいい。見る機会が少ないのが残念なほどだ。液晶の各種調整は、下部に黒い線のように並ぶボタンを押して行う。操作性で言えば、従来の丸ボタンのほうが確かにいいが、音量以外はそう頻繁にいじるものではない。無粋なものが目に入らないほうがいいという判断だろう。本体とはデジタル接続だけあって、フリッカーレスの表示は美しい。本体からはアナログ出力も可能だ。液晶には端子はなく、先がDVI-I端子になったケーブルが1本、直接出ている。変換コネクタを装着すればアナログRGBの入力も可能だ。
写真3 ふたを開けたところ。右上に4つの拡張スロットが光る。ヒートシンクの下には478ピンのソケットがあった。 |
背面には追加のUSB×2とフルのレガシーポート(シリアル×2、パラレル×1、ゲーム×1)、それに100BASE-TX対応のEthernetポートを備える。モデムカードも装着しているので、ダイアルアップ、ADSL/ケーブルモデムのどれでもこのまま対応可能だ。キーボードは左右、およびメインキー/テンキーの間隔をぎりぎりまで絞ったコンパクトタイプで、本体と同様に場所をとらないよう配慮している。
このサイズにPentium 4を内蔵、標準でソーテックの名物ソフト「Tideo」とCD-Rライティングソフトが付属し、買ったその日からDVD鑑賞、CD-R/RWの焼きこみ、およびデジタルビデオ編集が十分なパフォーマンスで行える。ほかにも筆ぐるめ、プロアトラス2002、携帯シンク、ジャストホーム2家計簿パックなどの実用ソフトもプリインストールされている。Pen4-1.6GHzのスリムデスクトップなら液晶込みで20万が相場のところ、15万8000円と価格も魅力的だ。これまた品切れになりそうなマシンである。なお、液晶なしの本体のみで、ドライブがDVD-R/RWになったV4160DRというモデルもあり、こちらは13万8000円となっている。
PC STATION V4160C-L5の主なスペック表 | |
製品名 | PC STATION V4160C-L5 |
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CPU | Pentium 4-1.6GHz |
メモリ | 256MB |
HDD | 80GB |
CD/DVD | R8倍速/RW8倍速/DVD8倍速/CD32倍速 |
通信 | モデム&LAN |
モニタ | 15インチTFT |
OS | Windows XP Home Edition |
Officeアプリ | ジャストホーム2家計簿パック |