レガシーデバイスとしてその寿命を迎えつつあり、最新の環境を整えている人にとってはそれこそ今さらといった感しかないシリアル端子。そんなシリアル端子を増設するためのPCIカード「JIF-02GTR」が2002年になって新発売となった。しかもバルクでなく、Justyブランドのトライコーポレーション扱いで、である。
なぜ今になってシリアルなのか。それには上述したシリアルのレガシー化が背景としてある。かつて隆盛を極めたシリアルも、現在マザーボードからは徐々にその姿を消しつつあり、かつてのように2つ用意されていることはまずなくなった。つまり、2つのシリアルデバイスを使っていた場合、マザーボードを買い換えると片方を利用できなくなる可能性が高いというわけだ。それが業務に必要なデバイスだった場合どうしようもなくなってしまうとここに来て企業ユーザーからシリアル増設カードを望む声は少なくなく、今回の製品はまさにそんな声に応えた製品と言えそうだ。
オフィスユーザーを対象にしているのだろう、対応OS(Windows 98/Me/2000/XP)ごとに丁寧なインストール方法が記載された日本語マニュアルを同梱する |
最新デバイスを追いかけ続けているとどうしても目が届かなくなる“レガシー”だが、場所によってはまだまだ現役。万人向けではないだろうが、渋いヒット商品になるかもしれない。価格はCUSTOMで5890円。
【取材協力】