一太郎と並ぶジャストシステムの主力アプリ「花子」もバージョンアップされ、「花子12」として発売される。一太郎12が、従来のワープロの発想から離れて「作業効率の向上」という新コンセプトを追求しているように、花子12も図形編集ソフトの原点に返ったユーザビリティの強化を目指している。
メニュー操作に慣れるより
目的別の「Doメニュー」を使う
花子12のメイン画面。右下のガイドインフォに現在選択しているツールの使い方が説明されるので、グラフィックスソフトの初心者でもマニュアルと首っ引きにならずに済む。 |
その一例が「Doメニュー」だ。このメニューは、今までこうしたアプリに縁のなかった人でもグラフィックスソフト独特の操作に戸惑わないよう、「1/4円を描く」とか「左矢印を描く」「縦書きの文字を入力する」「図形に影をつける」といった目的を選ぶだけで、その操作を実行できるというもの。
Doメニュー。花子で可能な多くの操作が登録されているので、通常のメニュー操作を忘れてしまった場合にも役に立つ。 |
コネクタ。右のクリップウィンドウ下部に表示されている説明文がガイドインフォだ。 |
今回から、フロー図などの作成によく使う「コネクタ」がサポートされ、図を修正(オブジェクトを移動)したときにも結線が自動的に追従するようになった。線が交差する箇所ではバイパス表示もできる。フロー図に向いた“丸め長方形”や“楕円”、“ひし形”の文字枠付き図形も新たに用意されている。