(株)日立製作所は29日、1Uサイズ(約44.45mm)のラックマウント型ルーター『GR2000 Bモデル』2機種を発表した。30日に販売を、2002年4月1日に出荷を開始する。
左から『GR2000-1B』と『同2B』 |
同製品は、100BASE-TX/10BASE-Tのポートと、Gbit Ethernet/ATM OC-3などのインターフェースカード用スロットを装備したラックマウント型ルーター。2ポート/1スロットタイプの『GR2000-1B』と、4ポート/2スロットタイプの『同2B』の2モデルを用意する。両モデルとも、ハードウェアルーティングを行なうため、ソフトウェア処理のルーターと比べて100倍近いパケット転送能力(約100万パケット/秒)を持つという。また、IPv6ルーティングも専用ハードウェアで処理し、RIPng、OSPFv3、BGP4+、PIM-SM(マルチキャストプロトコル)などのIPv6用ルーティングプロトコルに対応する。さらに、Ethernetポートにおいて、通信先別に必要な帯域を割り当て、通信品質を確保する“パケットシェーピング機能”を搭載する。内部バスの交換能力は、1Bが約2GBit/秒、2Bが約4GBit/秒。両モデルとも本体サイズは幅435×奥行き395×高さ44mm。本体重量は、1Bが9kg、2Bが10kg。価格は、1Bが78万円から、2Bが108万円から。同社では、企業や自治体向けの製品として、中小規模の遠隔拠点での利用を見込んでいる。