大日本印刷(株)は28日、ユーザーが閲覧したウェブのページから各ユーザーの興味や嗜好を自動的に分析し、探している情報や商品を提示するためのレコメンデーションエンジンを開発したと発表した。
これは、One to Oneマーケティングを効果的に行なうために開発したもので、コンテンツに含まれる特徴的なキーワードからコンテンツの特性を自動的に抽出するとともに、興味や嗜好特性を推定するのが特徴。あらかじめコンテンツの特性を抽出しておけば、複数のショッピングサイトを横断した商品の推薦も可能になるという。従来のルールベース型や協調ベース型と異なり、事前に個人情報の収集や条件設定、コンテンツ属性の分類設定、興味や嗜好によるユーザーのグループ化などを行なう必要がないため、コストも下げられるという。
同社では、同社のインターネット総合サービス“Media Galaxy”と“インターネットデータセンター”を利用する企業向けに提供する予定で、ショッピングサイトや生活情報を提供するサイトをターゲットとして提供するとしている。初年度の売り上げは5億円を見込んでいる。