17日から、突如、SiS650搭載のMSI製「MS-6533」のサンプルマザー登場。Stormで展示がはじまった。SiS650はSiS645にSiS315相当のグラフィック機能を統合した初のDDR SDRAM対応のPentium 4向けチップだ。North BridgeとSouth Bridge間を接続する“MuTIOL”(ミューティオール)バスなどの機能はSiS645と変わらず、South Bridgeも同様のSiS961で100BASE-TX LANコントローラー、AC'97オーディオ、6ポートのUSBなどをサポートする。
統合されているSiS315はSiS独自のUltra-AGPIIで接続され、その帯域は2GB/secでAGP8xに相当。frame bufferはメインメモリーから8MBから最大64MBまで割り当てることができる。SiS315は統合グラフィックスとしては高い性能を持っているが、それに満足できない人には外部AGPもサポートしているので、とりあえず内蔵のビデオ機能を利用してパフォーマンスに不満があれば後からAGPのグラフィックカードを追加するといった利用法が可能のようだ。
肝心のDDR SDRAMの対応については、SiSのプレスリリースを見る限りDDR333(PC2700)に対応しているはずだが、製品情報にはDDR333の文字は見当たらない。先日登場したSiS645搭載マザーボードでもDDR333の対応で一部混乱が見られただけに、実際に製品が登場してみないと判断は難しい。
展示されていたのはMS-6533の基本スペックはAGP×1、PCI×3、CNR×1のMicroATXのマザーボード。リビジョンは“0A”とまだサンプルの段階で、発売時期や価格などは一切不明となっている。
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