最近すっかり定番となった、回転数をユーザーがコントロールできるファン。ENERMAXからはすでに付属のツマミにより3段階に風量を変更できるファンを搭載した電源“FCAシリーズ”が8月に登場し一定の評価を得ているが「回転数制御のダイヤル式スイッチがいまいち使いづらい」という声も少なからずあった。
その反省からか、ENERMAXからファン回転数制御可能な電源ユニットの第2弾が早くも登場した。“FMAシリーズ”と名付けられた350W電源「EG365P-VE(FMA)」と431W電源「EG465P-VE(FMA)」2製品は、主電源のすぐ左脇に回転数制御のツマミを装備。従来製品では1000/2000/3000rpmの3段階だった排気ファンの回転数を、このツマミにより1500rpm~3000rpmの範囲でリニアに変更できるようになった。排気ファンの回転数下限が1000rpmから1500rpmに上がったのは熱対策だろうが、いずれにせよ、どの程度の風量(=音)なら気にならないのか実際にツマミを回しながら微調整できるようになったのは歓迎すべきだろう。もちろん、回転数を自動制御する温度センサは今回も健在で、常時ケース内部向け吸気ファンの回転数を自動制御しているほか、ケース内部の温度が上昇した場合には排気ファンもユーザーの設定を無視して強制的に回転数を上昇させる仕様となっている。
FMAシリーズのパッケージは緑を基調としたものになっているため、従来製品と見間違える心配はないだろう |
+3.3V&+5Vの合計出力がEG365P-VE(FMA)が185W、EG465P-VE(FMA)が220Wであるなど、基本的な仕様はFCAシリーズと同じ。価格はTSUKUMO eX.でEG365P-VE(FMA)が9979円、EG465P-VE(FMA)が1万6799円となっている。このほかUSER'S SIDE本店でも入荷を確認できた。
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