ファイネストコミュニケーションズ(株)と九州電力(株)の100%子会社である(株)キューデンインフォコム(QIC)は8日、両社が共同して、ブロードバンド向けコンテンツの有料配信システムを、ASPで提供すると発表した。12月10日にサービスを開始する。
ブロードバンド向けコンテンツの有料配信システム |
ファイネストコミュニケーションズは従来から“プライベートブランド”として、企業や団体が独自のドメイン名でインターネットへのアクセスや、ホームページの開設を行なえるサービスを提供してきた。今回はその“プライベートブランド”サービスを利用して、コンテンツベンダーはそれぞれのドメイン名で、ファイネストコミュニケーションズの提供する自社のウェブサイトから、コンテンツを販売できるという。コンテンツサーバーやキャッシュサーバーなどはQICが提供する。
また、韓国Tech System Technology社の開発したトラッキング技術によって、コンテンツの利用状況、いわば“視聴率”を、詳細に把握できるという。各サーバーでエンドユーザーからのトランザクションを監視し、ファイネストコミュニケーションズが集計して、マーケティングのデータとしてコンテンツベンダーに提供する。将来的には、エンドユーザーにプラグインをインストールしてもらい、より正確な視聴率を算定することも計画している。
配信するコンテンツは、Windows Media形式の映像・音楽のストリーミングかダウンロード。なお、両社は三菱電機(株)の子会社である(株)ドリーム・トレイン・インターネットの提供するブロードバンドポータルサイト“DreamScreen”にも、コンテンツを提供する。
エンドユーザーへの課金はファイネストコミュニケーションズが代行し、その中から両社はサービス料を得る。サービス開始時の提供コンテンツ数は不明。ファイネストコミュニケーションズでは、サービス開始後1年間で、200社程度のコンテンツベンダーの利用を見込んでいるという。