カシオ計算機(株)は8日、A5サイズのノートパソコン“CASSIOPEIA FIVA(カシオペア ファイバ)”に、Windows XPとMidori Linuxベースの独自環境を搭載した新モデル『MPC-216XL』を追加し、21日に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想価格は14万円前後。
『MPC-216XL』 |
『MPC-216XL』は、米トランスメタ社のCPU“Crusoe”TM5600-600MHzを採用し、Windows XPと、Linux2.4を基にした“Midori Linux”による独自環境を搭載したA5ファイルサイズのノートパソコン。本体右側のモード切り替えスイッチで起動するOSを選択でき、AモードではWindows XP Home Editionが、Bモードでは独自環境が起動する。Bモードではウェブブラウザー『Netscape Navigator 6.1』、FTPクライアント、ターミナルソフトがプレインストールされているほか、Linuxのフリーウェアをユーザーが追加することもできる(ただしサポート対象外)。
独自環境(Bモード)のデスクトップ画面 |
ディスプレーには8.4インチTFTカラー液晶パネル(800×600ドット最大1677万色表示)を採用し、グラフィックスチップはSMI LynxEM+SM712(2MB RAM)。128MB(ユーザー領域は112MB)のメインメモリー、15GBのHDD、V.90/K56flex対応の56kbpsモデムを搭載する。インターフェースは、PCカードスロット(Type II/CardBus対応)、CFカードスロット(Type II)、USB、10/100BASE-TX、IEEE1394などを各1装備する。電源はイチウムイオンバッテリー。標準バッテリーなら約5時間、オプションの大容量バッテリーを装着すれば約10時間の利用が可能。100V~240Vに対応したACアダプターも付属する。本体サイズは幅223×奥行き197×高さ21mm、重量は約990g。
アプリケーションとして、LAN設定にも対応したシステム管理ソフト『Mobile Cockpit III』のほか、ユーリードシステムズ社のビデオ編集ソフト『Ulead VideoStudio 5.0 SE BASIC』や(株)アイフォーのインターネットユーティリティー『Internet Ninja 2001』などが付属する。