日本アイ・ビー・エム(株)は30日、音声でウェブアプリケーションを利用できるソフト『IBM WebSphere Voice Server V2.0』を発表した。
WebSphere Voice Server V2.0は、同社の音声認識ソフト『ViaVoice』のテクノロジーをベースとしたミドルウェア製品で、'99年にリリースされた電話用音声認識サーバー『ViaVoice Telephoney』の後継となるもの。JavaとVoiceXML(the Voice eXtensible Markup Language)を利用して、固定電話や携帯電話とコンピューターの間で音声応答が行なえる。
利用者が電話で話した音声情報をWebSphere Voice Serverがテキスト情報に変換し、ウェブアプリケーションサーバーに送信する。アプリケーションサーバーはその情報に伴う処理を行ない、WebSphere Voice Server経由で音声に変換して応答できる。ViaVoiceをベースに、電話音声の音声認識や、多回線の同時処理、不特定話者のナビゲーションを実現するという。
そのほか、VoiceXML文書作成/編集ツール『WebSphere Voice Toolkit』や、VoiceXMLを模擬実行するツール『WebSphere Voice Server SDK』などを標準装備する。
対応言語は、日本語のほか、米国英語、英国英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語の計9言語。電話との接続形態は、シスコシステムズのVoIP用ゲートウェイ(Windows 2000対応)、ダイアログロジック音声処理ボード(Windows 2000対応)、同社の自動応答コンピューターシステム『WebSphere Voice Response』(AIX対応)の3つをサポートする。ただし、『WebSphere Voice Response』プラットフォームでは日本語はサポートされない。
出荷時期は、ダウンロード提供が2002年1月31日、CD-ROMでの通常提供が2002年2月15日。価格は、基本ライセンスと1言語サポートのセットで289万5900円(基本ライセンス241万3200円、1言語ライセンス48万2700円)から。