操作性/画質ともに高レベル
撮影サンプル1。元画像は1704×2272ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムモード、F4.5、1/636秒(Exif値) |
G2はハードウェアや基本機能を見る限り、G1と大きくは違わない。また、ボタン配置なども同じであるため、操作性もほぼ同一だ。ただし、 実際に操作してみると動作のレスポンスがよりクイックになっていることに気付く。電源ONからのファーストショットは約6秒程度と、沈胴式レンズを持つカメラの中ではそれほど速いほうではないが、撮影と再生の切り換えやメニュー表示など、いずれも動作は非常にクイックで待たされる感じは受けない。
撮影サンプル1の左上を640×480ドットにトリミングしたもの。エッジがはっきりしているほか、ノイズも非常に少ないのがわかる。 |
撮影サンプル2。元画像は1704×2272ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。プログラムモード、F4.0、1/159秒。 |
画質に関しても、ノイズを極力抑えた絵作りはクリアで、遠景や細部における解像感は高い。それでいてエッジの強調は少ないため、画質は非常に良好だ。ただ、ノイズを抑える画像処理のために絵が多少平板な印象を受けるのも確かだ。
撮影サンプル2の中央部を640×480ドットにリサイズ。遠景における細部や色再現も良好で、暗部の階調表現もしっかりしている。 |
撮影サンプル3。元画像は2272×1704ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。F4.0、1/100秒。 |
発色は同社のデジタルカメラにお馴染みの、彩度の強調が少ない自然な色あいながら、G1に比べて鮮やかさは向上している。
撮影サンプル3の中央部をトリミングしたもの。細部の描写にも問題なく、色合いにも不自然な点はない。 |
撮影サンプル4。マクロモードでの撮影。元画像は2272×1704ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。F4.0、1/160秒。 |
400万画素クラスデジタルカメラとしてはカシオ「QV-4000」があり、QV-4000もキヤノン製レンズを採用しているなど、レンズや撮像素子の素性が似た従兄弟同士と言えるだろう。QV-4000は単3×4本で動作するため電池の汎用性が高い点や、ベストショット機能などが特色だが、G2のほうはG1から継承するアングル可変型液晶モニタが魅力だろう。
撮影サンプル4の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。ノイズも少なく蜘蛛の糸も綺麗に描写されている。 |
G2は、大きく目立つ機能こそないものの、スタンダードな機能をしっかり作り込んでおり、操作性や画質が高いレベルでバランスの取れた製品だ。
撮像素子 | 約400万(総約410万画素)1/1.8インチCCD |
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レンズ | 光学3倍ズーム、f=7~21mm(35mmフィルムカメラ換算:34~102mm)、F2.0~2.5 |
記憶媒体 | CF TypeII(microdrive対応)、32MB CFメモリカード付属 |
記録画素数 | 2272×1704/1600×1200/1024×768/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.8インチ低温ポリシリコンTFT |
動画記録 | 320×240ドット(最大30秒)/160×120ドット(最大120秒)、Motion JPEG形式 |
インターフェイス | USB、DC入力、ビデオ出力、アクセサリシュー(フラッシュ) |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
本体サイズ | 120.9(W)×63.8(D)×76.6(H)mm |
重量 | 約425g(本体のみ) |