コンパックコンピュータ(株)は29日、データ転送速度11Mbpsの無線ネットワーク環境を構築できる無線LANファミリー『Compaq WLシリーズ』6製品を発表した。パソコンのネット直販事業“コンパック ダイレクトプラス”および同社正規販売代理店で販売し、9月下旬から順次出荷する。
『WL110』 |
『WL210』 |
『WL215』 |
今回発表した製品とその価格は、同社の携帯情報端末『iPAQ Pocket PC』でも利用可能なPCカード(Type II)型クライアント『WL110』が1万6800円、PCI/PCカード変換アダプターとWL110を組み合わせたPCIカード型クライアント『WL210』が2万300円、バスパワード対応のUSB接続型クライアント『WL215』が1万4800円、最大255クライアントまで管理可能なアクセスポイント『WL410』(バックボーン接続は10BASE-Tに対応)が7万7200円、最大510クライアントまで管理可能な、大規模ネットワーク向けアクセスポイント『WL510』(バックボーン接続は10BASE-T/100BASE-TXに対応)が10万8000円、通信距離を最大50パーセントまで拡大可能な『外付けアンテナ』が9000円となる。電波の到達距離は、従来製品の約300mに対し、最大で約550mまで拡大し、データの暗号化も、64bit WEPに加え、128bit RC4に対応した。全製品とも他社の無線LAN製品との互換性を保証する“WiFi(ワイファイ)”認定を取得している。これらを組み合わせることで、SOHOからエンタープライズレベルまで幅広い無線ネットワーク環境を実現できるという。
『WL410』 |
『WL510』 |
『外付けアンテナ』 |
同社では、これらの製品を、同社のクライアントパソコン製品とサーバー製品で構築したインフラとの間を接続するワイヤレス製品として注力しており、単体販売だけでなく、SIサービスなども含めて提供していく。