8月末の登場が噂されるCeleron-950MHz/1GHz/1.1GHzのうち、950MHzの展示が突然始まった。ホワイトボックスに入っていたサンプル品を展示しているのはUSER'S SIDE本店。同店によると、何の前触れもなく突然代理店から送られてきたとのことで、詳細は一切不明だという。
Celeron-950MHz/1GHz/1.1GHzに関してはかねてよりショップの入荷担当者の間で「Tualatinコアではないか」という噂がささやかれていた。しかし、今回入荷したCeleron-950MHzを見てみると、Tualatinコアではないように見える。裏面にある12個のキャパシタの並びがcD0ステッピングCoppermineコア版PentiumIIIと同じことを考えると、Celeron-950MHzはCoppermineコアのCeleronだと考えるのが妥当だろう。
スペック表記はパッケージの上下に分けて記載される仕様へ変更されている |
ただし、従来のCeleronそのままの延長線上にある製品かと言われれば、現在Intelのウェブサイトに動作クロック950MHz以上のCeleronに関する情報がないため断言はできないものの、そうではないようだ。同じくcD0ステッピングコアを採用していたCeleron-900MHzとは、FC-PGAパッケージ上にあるスペック表記のレイアウト、そして裏面にあるキャパシタの数(Celeron-900MHzは8個)と並びも異なっている。ちなみにこのデザインは、cD0ステッピングコア/FC-PGAパッケージ版のPentiumIIIとほぼ同じ。また、パッケージ上に印刷された文字からは動作クロックと128KBというL2キャッシュ容量しか伺い知ることはできないが、従来のCeleronとは異なる製品である可能性もある。さらに、1GHzと1.1GHzが950MHzと同じデザインであるかどうかは不明であり、ひょっとすると1GHzオーバーのCeleronはTualatinコア版に変わっているかもしれない点には注意したいところだ。
cD0ステッピングコア/FC-PGAパッケージ版のPentiumIIIでS-Specが記載されている部分には「QHB6QS」というナゾの文字列があった |
ホワイトボックス側面の、製品コードなどが記載されたシール |
CPUクーラーはCeleron-900MHz付属のものと同じだ |
μPGA478ピン版Pentium 4とi845マザーボードの影に隠れてしまって地味な感は否めないが、いよいよIntelのローエンドCPUも1GHzの大台に足をかけるところまで来たという意味ではなかなか感慨深いものがある製品と言える。気になる人は実際にUSER'S SIDE本店でチェックしてみるといい。
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