予約開始から1週間と少々、先週末という予定からは遅れてしまったものの、
Tyanの廉価版デュアルAthlonマザーボード「Tiger MP」が発売された。これで、ついにデュアルAthlon環境がハイエンドユーザー以外にももたらされたことになる。
予約を行っていたUSER'S SIDE本店では最終的に100枚以上入荷し予定通り3万9800円で販売されたものの、そのすべてが店頭および通販予約で完売してしまったという人気ぶりとなっており、ユーザーの期待感も相当のもののようだ。
詳しい仕様や、初のデュアルAthlonマザーボードである「Thunder MP」との比較は予約開始時の記事を参照していただきたい。改めて概要を記しておくと、チップセットは「AMD760MP」(North Bridge「AMD762」+South Bridge「AMD766」)。DIMMスロットは4本で最大メモリ容量は3GB。拡張スロットはAGP×1、64bit/32bit 33MHzPCI×4、32bit 33MHzPCI×2。
気になるのはメモリのサポートだが、やはり当初の情報どおりレジスタードDDR
SDRAMのみのサポートという仕様になっている。つまり一般的なアンバッファードDDR SDRAMはサポートされないというわけだ。21日現在、唯一在庫を確認できた高速電脳によると、アンバッファードDDR SDRAMを差して試してみたところ、電源は入ったもののメモリチェックの段階で止まってしまったとのこと。残念ながら(?)、「実はこっそりアンバッファードでも動きます」ということはないもよう。「デュアルAthlon環境を手に入れるには、レジスタードDDR SDRAMが必要」という壁はまだ残されているので注意だ。
さらに、対応CPUのところには「Duron MP」という記述が。Duron MPというCPUはAMDから発表されていないが、誤表記? それとも…… |
そんな高速電脳での価格は3万7800円。このほか、秋葉館Winとコムサテライト3号店が今週末に入荷するとしており、USER'S SIDE本店も25日(土)に再入荷の予定があるという。どうしても欲しい人は今週末のアキバを要チェックだ。
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