テンキーラビットシステム(株)は4日、テンキーでブラウザーを操作できるインターフェース“PUSHTEN(プッシュテン)”を発表した。
PUSHTEN |
PUSHTENは、Internet Explorerの“エクスプローラーバー”にテンキーを表示する。ユーザーはマウスでそれをクリックするか、キーボードのテンキーあるいはテンキー以外の数字キーで数字を入力することで、IEを操作できる。PUSHTENは同社とソフトウェアベンダーの(株)ナップデジタルコミュニケーションズが共同で開発した。また、同社はPUSHTENインターフェースの研究・開発について、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)とも提携している。
同社は以前より“ラビットインターフェース”を提供しており、それを基にPUSHTENを開発した。ラビットインターフェースは、ウェブサイトやアプリケーション上にテンキーを表示し、それを使ってブラウザーやアプリケーションを操作するもの。ラビットインターフェースによって、キーボードに慣れていないユーザーでも、電卓感覚でブラウザーを扱えるという。
PUSHTENは、ウェブサイトを制作する側がHTMLに特別なタグを実装し、またユーザーがプラグインをIEにインストールすることで、利用可能になる。エクスプローラーバー内には、テンキー以外にも関連リンクやバナー広告を表示でき、テンキー表示エリア内を、“スキン機能”によってオリジナルのデザインに変更することも可能。
PUSHTENの利用には、ウェブサイトの制作者がテンキーラビットシステムと契約し、HTMLに“pushten-code”というサイトごとに決められた認証コードと、“pushten-url”というサーバー内のCSV形式のファイルへのリンクを追加する。このCSVファイルに記載した情報から、関連リンクを生成する。
ユーザーは無料でプラグインを同社のウェブサイトからダウンロードできる。ウェブサイトの制作者は有料で、標準のライセンス価格は年間120万円(対応作業費用は含まず)。同社に委託する場合は、サイトの規模に応じて別途見積もりとなる。また、ウェブサイトの制作者側で、スキンなどを変更したオリジナルのPUSHTENを配布したい場合にも、別途料金が必要になる。
ユーザー側の対応OSは、Windows 98/98SE/Me/2000/4.0(SP6a以降)。対応ブラウザーはIE 4.01(SP1以上)で、IE 5.5以上を推奨。Mac OSには未対応。
同社は今後、インターネットに接続可能な携帯電話など、パソコン以外のテンキーを備える機器向けにも、PUSHTENのようなインターフェースを開発していくという。