9日、World Wide Consortium(W3C)は、インタラクティブなコンテンツを提供するための、WWW用のマークアップ言語“SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language) 2.0”仕様を、W3C勧告として公開した。
SMILは、ビデオや音声、テキストなどをウェブと連動させることができるWWW用のマークアップ言語。1998年11月にW3Cで策定された“SMIL(スマイル)1.0”の後継にあたる。SMIL 2.0はモジュールの集合として作成されており、SMIL1.0互換の各機能に追加する形で、アニメーション、コンテンツ制御、レイアウト、リンク、メディアオブジェクト、メタ情報、構造、タイミングおよび同期、時間軸操作、およびトランジション効果などを提供している。
またW3C Symchronized Multimedia(SYMM)ワーキンググループは、それぞれのモジュールを組み合わせたものとして、包括的なSMIL 2.0のプレゼンテーションを定義するものと、モバイル機器に特化した“SMIL Basic”の、2つのSMIL 2.0プロファイルを定義したという。このプロファイル導入によって、“SVG(Scalable Vector Graphics)”やXHTMLモジュールとSMIL 2.0との組み合わせが可能になったという。
さらに、SMILプレゼンテーションはテキストファイルとして記述されるため、メタデータ部を含み、SMILプレゼンテーションの検索を行なうことができるようになったという。
SMIL 2.0仕様は、W3C SYMMワーキンググループによって記述、開発されており、このワーキンググループには、米Glocomm社、IBM社、インテル社、マクロメディア社、マイクロソフト社、ネットスケープ/AOL社、ノキア社、Oratrix社、松下電器産業、フィリップス社、リアルネットワークス社、米WGBH社などの各社が参加しており、また研究組織・政府機関からは、オランダのCWI(Centre for Mutimedia and companyScience)、仏INRIA(Institut Natiomnal De Recherce en Informatique et an Automanique)、米NIST(National Intsituteof standard and Technology)の各組織が参加しているという。
なお、SMILのプレーヤーソフトとオーサリングツールの開発メーカーは、SMIL2.0のサポートを表明している。