インテル(株)は12日、(株)日経BP主催の“ITエグゼクティブ・セミナー2001”に、米インテル オンライン サービス エンジニアリング担当ディレクターのモハメド・アガナジック(Muhmed Aganagic)氏を招き、次世代のインターネットビジネスとインテルの新規事業戦略について基調講演を行なった。
インテル オンライン サービス エンジニアリング担当ディレクターのモハメド・アガナジック氏 |
アガナジック氏はまず、2000年代に入り、e-コマースの時代からe-ビジネスの時代に入り、IT投資により、企業内のプロセスを最適化していくことが必要と述べた。
現在の基幹業務はまだ、インフラを技術的に最適化することができないのではなく、オペレーターのミスなどの人的要因やアプリケーションの障害などのソフトウェアが原因でシステムがダウンし、企業のコストを増加させている。企業は、自社でしかできないビジネスに集中し、そのほかのアプリケーションやネットワーク、設備はアウトソースするのが賢明であるということを示した。
そして、同社のオンラインサービスでは、このようなストレージやネットワーク、セキュリティー、アプリケーション、コンテンツ等の運用やコンサルティングを、インテルオンラインサービスとして提供していると説明した。また、このように、設計から、導入、保守、運用までを一体化し、かつてパソコンのIBM PC/ATのアーキテクチャーをオープンにしたように、サービスモデルをオープンにし、業界が相互に協力することで長期的に成長を維持していくことが重要であるとした。
そういった取り組みを進めていくことにおいて、同社はすでに準備が整っていると述べた。同社はe-コーポレーションとして、2年連続1位という実績を持ち、2000年におけるオンライン売上で238億ドル(約3兆円)を上げている。現在、オンラインのカスタマーが95パーセントを超えており、今後もe-コーポレーションとして、B2Bを広げていくと講演を締めくくった。