日本クラレント(株)は、VoIP対応のバックボーン製品群『Clarent NGN(Next Generation Netowork)』を発表、日本仕様の“SS7”(No.7共通線信号方式)対応製品を開発中であることを明らかにした。
米クラレント社キャリア部門プレジデントのEric Grubel(エリック・グルーベル)氏(左)と、日本クラレント代表取締役社長の佐藤元嗣氏(右)。Grubel氏は「われわれのソリューションを導入することで、通信プロバイダーには収益増大のチャンスが訪れるだろう。運用コストも下げられる。ITベースの音声サービスを提供することで、エンドユーザーも長くついてきてくれるだろう」としている |
NGNは、通信サービスプロバイダーが既存の回線交換方式を利用した公衆網ネットワークから、パケット交換方式のネットワークへ移行するためのバックボーン製品群。
NGNは、『Clarent NGN ソフトスイッチ』、『Clarent Backbone High-Density Gateway』(BHG)、『Clarent アプリケーション・プラットフォーム』の3つで構成される。
ソフトスイッチは、NGNの中核を担うもので、中継交換機に相当する“Tandem/Class 4”機能と、加入者交換機に相当する“Class 5”、インターネットオフロード機能を搭載しており、加入者の認証や、ユーザーアカウントのネットワーク管理、料金設定、集中課金などが行なえる。
BHGは、通信事業者クラスのメディアゲートウェイで、インターネットオフロード機能を搭載しており、VoIPのほか、RAS(Remote Access Server)や公衆網へのルーティングが可能。
アプリケーション・プラットフォームは、“Clarent Announcement Server”と“Clarent Application Server”を組み合わせたソフトウェア。Clarent Announcement Serverはあらかじめ記録されたトーンやアナウンスメントを一般利用者向けに配信できるソフト。Clarent Application Serverは、ネットワーク管理者向けの運用管理ソフト。
同社は、Clarent NGNの“SS7”対応製品を第1種事業者および第2種事業者向けに提供、今秋よりフィールドトライアルを開始する予定としている。