NTTコミュニケーションズ(株)、(株)日立製作所、大日本印刷(株)、富士通(株)、業界団体のマルトス推進協議会は2日、発行済みのICカードにインターネットを利用してアプリケーションをダウンロードするシステムを開発し、同日より実証実験を開始すると発表した。
開発したシステムは、ICカードの発行事業者(イシュア)とアプリケーションの提供事業者が異なる場合でも対応でき、ビジネスの分業がやりやすくなるほか、ICカードへのアプリケーションの追加/削除がインターネットで安全に行なえるという。また、ICカードのOSである『MULTOS』を利用する際に必要となるカード発行規則やアプリケーションの管理規則などを、ICカード発行/認証/ダウンロードの各システムに組み込むことで、専門知識がなくても運用できるようにしたという。
実証実験では、システムの設計と開発を、NTT Com、日立、DNP、富士通が担当し、実験用アプリケーションを日立が提供する。ICカードの発行はマルトス推進協議会が行ない、ダウンロードサービスはNTT Comが担当する。
今後、実証実験の成果を、MULTOSのアプリケーションダウンロードの標準方式として、内外に向け、普及・発展を図る計画という