日本アイ・ビー・エム(株)の31日付けの発表によると、米IBM社は現地時間の30日、優れた技術的業績をあげた社員に与えられるタイトル“IBMフェロー”に7名を任命したと発表した。日本IBMからは、ノートパソコン『ThinkPad』開発のCTOである内藤在正(ないとうありまさ)技術理事が任命された。
日本人としては、'67年の江崎玲於奈氏(芝浦工業大学学長)、'96年の塚田裕日本IBM理事以来3人目となる。同氏は、'74年に日本IBMに入社し、'92年にIBMのノートパソコン世界統一ブランドとしてThinkPadが創設されて以来、一貫してその開発に携わってきたという。同開発における継続的な貢献とリーダーシップが高く評価された。任命されると、IBMの戦略に沿ったテーマで取り組むプロジェクトを自由に選択できる。'63年の制度発足以来165名がIBMフェローに任命されている(IBM在籍者は53名)。