アドバンス・デザイン(株)と(株)エヌ・ティ・ティ エムイーは22日、個人・法人向けのデータバックアップサービス“BackupPlus(バックアッププラス)”を発表した。“BackupPlus”は、データをインターネット経由でバックアップするための専用ツールと、データセンターの記憶領域を提供するサービス。個人ユーザーに対しては、ハードウェア故障の際の無償データリカバリーサービスと、それでは復旧できない場合の住友海上火災保険(株)のデータ損害保険が、法人ユーザーには無償データリカバリーサービスが標準で付属する。
“BackupPlus”専用ツールを使い、データをバックアップ用サーバーにアップロードする |
“BackupPlus”の専用ツールは、NTT-MEのインターネットストレージサービス“iTrustee(アイトラスティー)”のツールをベースに開発したもの。ユーザーの設定により、タイムスケジュールによる自動バックアップ、フォルダー単位でのバックアップ、FEAL方式(※1)でのファイルの暗号化、ログの採取が行なえる。将来的には、バックアップの際のデータの自動圧縮機能も用意する予定という。
※1 FEAL方式 :FastData Enciphermennt ALgorithmの略。日本電信電話(株)が開発した秘密鍵暗号個人ユーザー向けのサービス料金は、1GBあたり月額1980円で、支払はクレジットカード(VISA/MasterCard/JCB)のみ。法人ユーザーのサービス料金は、システムの規模により専用線利用料やサーバー利用料などが加算され、別途見積もりとなる。また、データ損害保険を希望するユーザーに対しては、その料金についても別途見積もりとなる。
サービスの開始は24日で、個人ユーザーは専用ホームページで、法人ユーザーは電話で登録を受け付ける。このサービスにより両社は、2002年末で10万ユーザー、20億円の売上を目指す。なお、無償データリカバリーサービスとデータ損害保険サービスについてはビジネスモデル特許を申請中という。