リコーの「RDC-i500」は、同社独特の横長フォルムが特徴のデジタルカメラだ。同社の「RDC-7S」をベースとしながらも上位機「RDC-i700」の機能を取り込み、CFスロットに「P-in Comp@ct」や「Card H"Petit」を装着すればメールを受信したり撮影画像を添付して送信きる。
横長フォルムのRDCシリーズ最新機種
円筒型バッテリとCFカードは後部から装着する。 |
RDC-i500は、横長の形状や基本仕様はRDC-7Sとほぼ共通だが、記録メディアがスマートメディアからCF(TypeII、microdrive対応)に変更され、P-in Comp@ctやモデム/LANカードを装着してメールの送受信を行える。
光学3倍ズームレンズと334万画素CCDを搭載し、最高2048×1536ドットの撮影が可能で、CFスロットとは別に用意された内蔵8MBメモリ(画像記録は7MB)、動画(320×240ドット)や音声の記録、書類を撮影するためのモノクロ(2値)モード、レンズ面から最短1cmまで近寄れるマクロ撮影、ボイスメモ機能といった豊富な機能はRDC-7S譲りだ。さらに270度回転しての自分撮りや、液晶面を上にして閉じることができる「液晶モニタ」や、縦位置撮影用の「前面シャッターボタン」といった、独特なフォルムを活かした機能により、撮影アングルの自由度は驚くほど高い。
RDC-7Sに比べ、液晶モニタ下のカーソルキーなどのレイアウトなどが変更されている。 |
RDC-7Sに比べ、記録メディアスロットが変更された分だけRDC-i500の本体サイズが大型化(横幅約5mm/奥行き約4mm/厚みで約4mm)している。また、液晶モニタを開くと現れる操作パネルや本体後部のモードダイヤルのデザインに変更が見られるが、基本的な操作性に関しては共通だ。
機能面では、RDC-7Sに搭載されていた「PROモード」(補間処理による700万画素相当の画像データ出力機能)が省略されている。
CFカードスロットにP-in Comp@ctを装着した状態。 |
また、通信機能以外にも「撮影リスト機能」というおもしろい機能が装備されている。これは、RDC-i700でも搭載していた機能で、あらかじめタイトルや項目(カット)名を並べたリスト(テキストファイル)を作成してCFカードに書き込んでおけばカメラ上で参照できるものだ。リストにしたがって撮影すれば、撮影リストのテキストには各項目に対応する画像ファイル名が追加される。付属ソフトには、撮影リストを読み込んでドキュメントに画像を一括して貼り付けるWordとExcelのマクロも用意される。ビジネス用途で、撮り漏らしが許されない場合などには使えそうだ。